先輩はどうしてる?
茨城県立つくば特別支援学校近間 駿介 先生
Question 1教員という職業のどこに「魅力」を感じましたか?
私は子どもが大好きなので、その大好きな子どもたちと一緒に学んだり勉強したりしていく中で、一緒に成長していくところにすごく魅力を感じています。
Question 2教員を目指すにあたり、茨城県を選んだ理由を教えてください
茨城県は自分の地元でずっと育ってきたところなので、少しでも恩返しがしたいという気持ちがあって茨城県を選んだのと、憧れていた先生がいて、その先生のようになりたいっていう思いがあり、一緒に働きたいなと思っていたので茨城県を選びました。実は今、その先生と同じ学校で働くことができていて、なかなか会うことはできないのですが一緒にやっています。
Question 3実際に教員という職業に就いてみて「やりがいを感じること」と「大変だと思うこと」は何ですか?
生徒のできないところが、一緒にアプローチを考えて授業を行っていく中で、できるようになったりしたときに凄くやりがいを感じます。生徒それぞれ個性が全然違うので、その生徒に合ったアプローチを考えていくのは凄く大変だなと思います。やっぱり最初はなかなか心を開いてくれない子もいるのですが、少しずつ信頼関係ができてくると、表情に出てきたり、声が出てきたりとか、そういう時につながったなと感じることがありますね。うれしいですね。
Question 4現在の勤務校である「つくば特別支援学校」について、どのような特色の学校か、教えてください
つくば特別支援学校は、茨城県で唯一の知的障害教育と肢体不自由教育の併設校です。生徒の数も多いし教員の数もとても多いので、そこが特徴的な学校だと思います。光がすごく入ってくる施設なので、明るい印象をもつ学校だなと思います。
Question 5職員室の雰囲気や同僚の教職員との関わりについて教えてください
職員室はすごく広くて、たくさんの先生がいます。雰囲気はすごく明るくて、かなりコミュニケーションをとりやすい環境になっていると思います。先生の年齢層も幅広いので、色々な意見が聞けてとても勉強になります。
教員になる前は、授業を作るのも全部一人でやって一人で授業するのかなと思っていたのですが、教員になって分かったことは、一つの授業を他の先生方と一緒に協力して作っていき、一緒に授業することです。良いギャップを感じています。何か生徒のことで困ったことがあったときには、すぐに相談をして一緒に考えることができ、協力して改善していくようにしています。かなり心強いです。
Question 6典型的な1日の勤務スケジュールを教えてください
まず、朝8時半までに出勤し、そのあと、学年の先生でミーティングをします。ミーティングが終わった頃にスクールバスに乗った生徒たちがプラットホームに到着するので、迎えに行って教室まで一緒に行きます。そのあとに朝の準備をして、朝の会、自 立活動、午前中の授業があり、それが終わってから給食・昼休みとなります。給食では食事の介助をしています。昼休みが終わると午後の授業があり、それが終わると帰りの会、そして3時ぐらいにバスに生徒を誘導して見送るという流れになっています。生徒が帰った後、4時から会議がありますが、会議がない時には教材研究の時間に自分の時間を作ることができています。5時が定時になっています。やることはいろいろあるのですが、なるべく早く帰れるように隙間時間を使って仕事を終わらせています。
Question 7各学校で働き方改革が進んでいると思いますが、どういうところで実感していますか?
週に一度、金曜日は5時に定時退勤日が設けられています。その他の曜日に関しては、7時には学校が施錠されるようになっているので残業時間はすごく短くなっています。生徒を抱きかかえることとか、車いすの異常とかがあるので体の負担はあります。しかし今後、腰をサポートする機械を学校で導入することになり、それを付けて作業することができるようなので、そういうところに配慮を感じます。
Question 8生徒たちに対する思い・心構えを教えてください
自分は高等部の教員なので、生徒たちの卒業後のことを常に考えています。生徒たちにできることを少しでも増やしてあげたいと思い、接しています。できた時にはすぐにたくさん褒めてあげる、ダメな時にはダメだよとトーンを変えて、分かりやすく自分の気持ちを伝えるようにしていますね。できた時にこっちが褒め、生徒たちが喜んでいるところで気持ちの共有がすごくできるので、そこはやりがいにもつながりますし、そういうことを増やしていきたいなと思っていますね。
Question 9授業や学級経営で工夫していることを教えてください
なるべく体験的な活動をできるように授業を考えています。一緒に動いて自分で経験することによって、分かることもたくさんあると思うので、そこは意識しています。身長の高い生徒だったり、低い生徒だったりで、見える位置も全然変わってくるので、なるべく生徒の視線と同じ高さでいるように意識していますね。発語がない生徒だったり、しゃべれる生徒だったり、後は視野なども違うと思うので、一人一人に合った指導することを心掛けています。
Question 10保護者や地域との関係づくりで気を付けていることは何ですか?
保護者の方とは信頼関係がすごく大切だと思うので、連絡はマメにするようにしています。なるべく自己開示をして、自分のことを知ってもらいたいので、まずたくさん自分のことを話すようにしています。また、保護者の意見もたくさん聞きたいので、聞く時間もしっかり取るようにしています。送迎時に保護者の方と顔を合わせてしゃべると、すごく楽しく話してくれるのでやりがいがあります。
Question 11「休暇制度」「給付事業」など、福利厚生の活用状況について教えてください
休暇制度では、年に20日間の年次休暇がいただけます。また、夏休みには夏季特別休暇というものが5日間いただけるんですけれども、年次休暇自体が1時間単位で使えるので放課後1時間だけ早く帰宅したいときや用事があるときなどに活用することができています。給付事業では、私は2年前に結婚したんですけれども、その際にお祝いをいただくことができました。
Question 12初任者には3年間の研修制度がありますが、どのような研修が役に立ちましたか?
研究授業というものがあって、研修で得たことをたくさん入れて授業を作る経験をして勉強になりました。周りの先生方と一緒に協力しながら授業を作成していってすごく大変でしたが、今に役立っています。
Question 13茨城県の教員志望者へメッセージをお願いします
私は茨城県で、特別支援学校で講師として3年間、そして今のつくば特別支援学校に異動して1年間働いています。特別支援学校の先生方はとても優しくて、かっこいい先生方がたくさんいます。とても頼りになります。そんな先生になれるように、今、自分も頑張っています。一緒に茨城県で働きましょう。